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フランスデビューと全国ツアー 伊東朔の「令和元年」

伊東朔は2019年8月17日に、南フランスのリゾート地であるエクサンプロバンスでピアノ演奏をします。エクサンプロバンスと言えば、大掛かりな国際的な音楽祭の開催が恒例になっているところで、その音楽祭のあとに現地のプロデューサーの主催による「Music in the street」が行われています。その初日に、ロシアのソプラノ歌手、ナターリャ・スクリャービナさんのオペラアリアなどの伴奏と、ピアノ独奏を、スクリャービナさんとのジョイントコンサート形式で伊東朔がさせていただく機会に恵まれました。まだ満足な国内演奏活動もできていない伊東朔が、かねてより愛好している音楽作品がたくさん生まれたフランスで、いきなりの海外デビューということになりました。

さらには、公益社団法人国際音楽交流協会の主催による「日露交歓コンサート」の2019年の全国ツアーには、伊東朔が全日程に参加するということにもなりました。今年の全国ツアーは9月7日の宮崎県に始まり、次に北海道に飛んだあと、三重県、静岡県、京都府などを経て、宮城・山形・福島・秋田の東北地方を巡り、10月に入ってから沖縄で行い、10月13日の広島まで続くというものです。この全国ツアーに唯一の日本人として全日程に参加できることだけでも誠に光栄なことですが、伊東朔にとっては、毎年3月11日になると哀悼の作品を作っている東北地方や、中学校の修学旅行で行って非常に刺激を受けた沖縄、そして折に触れて意識している被爆地である広島で演奏できることは、さらに特別な思いを持っています。

このようなフランスデビューや全国ツアーへの参加の機会に恵まれるたのは、伊東朔本人による一つのアクションがきっかけでした。2017年の秋にテレビ朝日の「天才キッズ全員集合」への出演依頼をされ編曲や収録のために時間をかけ、それと並行して応募試験に挑戦していた東大の「異才発掘プロジェクトROCKET」に採択され、その勢いで伊東朔は自分で自己紹介のお手紙を送りました。それをあとで知った家族が尋ねると、宛先は三重県知事さんや津市長さん、津市にある大企業の社長さんたちだというので大変驚きました。すると、井村屋製菓さん、第三銀行さん、おやつカンパニーさん、百五銀行さんからお返事をいただき、さらに家族は驚きました。

中でも、井村屋製菓の浅田会長さんが伊東朔に興味をもっていただき、しばらくしてお忙しい浅田会長さんが伊東朔と直接にお会いする場を設けていただき、そこから昨年の「日露交歓コンサート」の津市での公演に、地元のゲストとして演奏させていただくことになったのです。またその演奏会の会場で、株式会社Shipの井ノ口社長さんとのご縁も得て、今年の6月12日で津市アストホールで行われる笠貫彬文さんの「サンドアートパフォーマンス」に伊東朔が共演させていただくことにもなりました。さらには、「日露交歓コンサート」を主催する国際音楽交流協会の本部の方々にも伊東朔のことを気にかけていただくようになり、特に協会の制作本部長の指宿氏には伊東朔の可能性を広げるために多大なお力添えをしていただいています。

それでも、伊東朔は、ただこのような流れに乗っていたのではありません。フランスや全国ツアーで演奏するためには、当然ながらそれなりの努力をしました。それは、最近になって指宿氏にお伺いした話によると、ソプラノ歌手のスクリャービナさんが、昨年の津市の公演での伊東朔の演奏を大変気に入っていただき、スクリャービナさんが伊東朔を誘っていただいたとのことです。とにかく、昨年末に指宿氏を通してスクリャービナさんから10曲以上のアリアなどの伴奏楽譜が送られてきて、年が明けたら試しに合わせてみるとの連絡をいただきましたので、伊東朔は楽譜の練習とともにその楽曲を調べて準備しました。大体演奏ができるようになると、追加の楽譜が送られてきましたので、最後には15曲を超えたと思います。

そして今年の2月から3月にかけて、ロシアからわざわざスクリャービナさんが来日され、津市神戸のルタンリッシュコンセールまでお越しくださいました。幼いときから、ピアノを弾きながらも客席や協演する人たちの様子をうかがって次の音を組み立てるというようなことをしていた伊東朔は、伴奏という立場に大きな楽しみを感じたようでした。そんな伊東朔のピアノを、スクリャービナさんは「Young genius!」と認めてくださり、心配していた家族がほっとするなか、数日で送られてきた曲のすべてを合わせたあとスクリャービナさんはロシアに帰国されました。

それからしばらくして、スクリャービナさんとのフランスでのジョイント形式のコンサートと「日露交歓コンサート2019」の全日程の伊東朔の参加の正式な連絡をいただきました。さらには、テノール歌手のレオニード・ボムステインさんの伴奏の楽譜もいただき、ソプラノとテノールの名曲演奏に参加できることになったのです。伊東朔にとっては、他の音楽家の方といっしょに演奏できるのはとてもうれしいことで、「天才キッズ全員集合」の収録のときも、「対戦」した新垣隆氏や伊賀拓郎氏とそれぞれの練習時間中にいきなりのデュオ状態になったのを思い出します。お互いに相手の音もきちんと聞いていなければできないことで、お相手の一流の方々はともかく、伊東朔にもそのような感性と即応性を持っているところが伊東朔らしさなのでしょうか。おそらく、スクリャービナさんは、昨年の津市での公演で、それを感じ取られたのではないかと思います。

昨年の津市での「日露交歓コンサート」では、アンコールで出演者が演奏した「ふるさと」は、実は伊東朔が参加者の編成をお伺いして編曲したもので、当日に主催者の方や演奏家の方々にお見せしたところ、快く本番のアンコールに使っていただいたものです。バラライカのゴヴォロフ氏がソプラノ用の作った楽譜を臨機に演奏しただいたり、バイオリンのガラクチオーノフ氏が全体のバランスを取りながらピアノを担当させてもらった伊東朔に提案や指示をしていただいたりする伴奏で、伊東朔の祖父である伊東功が創立にかかわった津児童合唱団の子どもたちとスクリャービナさんが歌った「ふるさと」は、まさに音楽がそこで生まれるのを感じ、家族にはとても感慨深いものでした。ただいきなりのことだったせいか、スクリャービナさんが一部歌わなかったところがあったので、スクリャービナさんはあまりよい印象を持っていただけなかったのではないかと思っていたのでした。今から思えば、スクリャービナさんは、「ラカンパネラ」を技巧に走らないように抑制して演奏したり当日のために「ふるさと」を編曲したりする14歳の少年を、きちんと見極めていただいていたのでしょう。

ナターリャ。スクリャービナさんは、モスクワ音楽院に学ばれ、若くから国際的なコンクールに数多く入賞し、ロシア国内からヨーロッパ各地に舞台を広げて意欲的に演奏活動をされている方です。お忙しい日程のなかで、伊東朔と合わせるためにわざわざ来日して下さり「そこは遠慮せずにもっとあなたの音楽を奏でなさい」と声をかけていただいたスクリャービナさんご期待と、このような機会を作ってくださった皆様への御恩を感じながら、世界を音楽でつなぐという幼いころからの夢の実現に向けて、伊東朔は「平成に感謝をして迎える令和元年はさらに大きくなりたい」と言っています。8月9月10月には、伊東朔でよかったと皆様に言っていただけるようルタンリッシュコンセールも全力でバックアップしていきます。

 

 

 

 

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